高速道路だけに限って言うと、民主党の案はつまり
「今までの道路を造って出来た借金の利子のみ国が支払う事により高速道路タダを実現する」
のだそうだ。つまり道路における借金は子孫にそのまま残す、ということだね。
神風が吹いたとしても、借金は消えないよ。
これはマスコミが問題点をきっちり取り上げて、「実現したら困るのは自分たちの子孫だけれど、それで良いと思いますか?」というアンケートは取るべきじゃないのかね。
財源はある、か。
鳩山さんは本当にそう信じているのか?父親の霊に誓ってそう言えるのかね?
あちらを立たせばこちらは立たず。立てられた方は間違いなく得をするのだろうけれど。その陰で、どれだけの会社がまたつぶれることになるのだろう?
ついでに言うと、僕は勝ち馬に乗るような奴は、嫌いだ。
それにしても、かたや敗れる立場にあるのなら、美しく散るものでありたい、か。今言う言葉でもないとは思うが。
クライフにおけるフットボールの美学「オランダの目指すのは美しい敗北」に通じるものはある。彼は公言するまでもなく大衆の好む美学を身につけてしまっている。
「力」は人を飲み込む。
片方は力に飲み込まれ、もう一方はその「力の恐ろしさを知り尽くした」血筋ゆえに、飲み込まれることをよしとしない。
あの二人にウソ発見器をつけてみたかった。
多分、反応しなかっただろう。
力。
それは個人の思考など、消し飛ばしてしまうもの。
今回に限って、負ける方はそのことを知っている。
奇妙なことだ。