守備につけないのなら仕方がない、ということで移籍したとの事ですが、結局ここまでほとんどDHで出ていますね。
守備に就いたのはわずか一試合。
思うんですが、ヤンキースは「DH以外のポジションでないのならばプレーしない」と取っていたんじゃないかと。だからジラルディは「DH以外はあり得ない」と言っていたんじゃないかなあ…
こういうニュアンスって伝わりにくいですよね。つまり松井は「DH以外やらしてくれないのならば出るしかない」と思ったのでしょうが、ジラルディは「DHをやらない松井は要らない」と取ったのだと思います。
ここらへん、「どれぐらいしゃべれるか」ではなくて「何が伝わっていないかを通訳ではなく本人が理解しているか」が勝負になってくる。通訳は基本的に話者本人が「かっこよく」映るように訳しますから、言葉が足りないときには「ああ、きっとこう思っているんだろうな」と勝手に納得して言葉を飲み込んでしまうものなのです。(あくまで経験上そう思います。)
だけど、今のプレースタイルを見ていると、こういう形ならば多分ジラルディも残って欲しかったんじゃないかなあ、と。
いくら喋れても伝わらないことってたくさんあるんですよね。ましてや外国人として暮らしている場合、こういうことは本当によく起こる。
このまま松井が新天地で活躍し続けて、ヤンキースの勢いが止まってしまったら、恨み節が聞こえてくることでしょうから、ヤンキースもしっかり今年成績を残して欲しいものです。
しかし、去年の後半から、松井は完全にメジャーの選手になってきましたね。
今年は本塁打王も取ってしまいそうなほどの勢いで、何がどう変わったのかを本人が後で本でも出すんでしょうが、それもものすごく売れそうですよね。
解説者は「軸足が左足一本に安定することによって球を呼び込めている分、長打になる確率が高い。それが出来ているのはバットスピードが異様に速いからだ」そうですが、VTR見せられても明らかにそうなんだけど、じゃあどうして今までそういう打ち方をしていなかったのかを解説してくれる人は全く居ないので…
イチローの打ち方の変化を見ている限り、日本では変化球が主体な分だけ体を前後させないとバットに当たらないことが多いんだろうな、とは思うんですが…メジャーはほとんど全員が「動く速球」で勝負してくるから、むしろインパクトの瞬間で勝負した方が長打は増えるんだろうな、と。
バッティングセンターでファーストゴロを打つ確率が80パーセントの僕はこう書いてても実際には全く実践できないのですが。いや、そもそも球がバットに当たる瞬間なんて見えてないし。(多分それが見えたら相当上達していると言うことなんでしょうね)
解説が生煮えになるのは恐らく「それを言ったらどちらかの国のスタイルを否定することになる」と言うことなんでしょうが、アメリカはアメリカ、と言うことでびしっとその辺言ってくれる「プロ」が居てくれると嬉しいですねえ…
何はともあれ、世の中の多くのことは「後になったらこう言える」と言うことだらけになっているようです。
昨日のミスターサンデー(あの番組、微妙な温度ですね。あのテンションで大丈夫なんでしょうか?)で朝青龍のコメント見ててそう思った。というかやっぱり「色々気に入らないことがあった」とか、その後の「横綱として振舞わないといけないと思った」と言う言葉が抜けていたんだ、と言う感じです。あと、「色々気に入らない」ではなくて「色々気になる」だったんだねえ…これ、全く意味が違うじゃない?
協会批判はやっぱりしていなかったわけだ。いくら通訳が2流でも、そこで言っていないことを書いちゃうのはやはり日本のスポーツ新聞の伝統だから仕方がないんですかね?
それにしてもアメリカとことと言いモンゴルのことといい韓国の事と言い(韓国の場合、文句があるのはむしろ明らかにあちらなのですが。日本と韓国の関係は、アメリカと日本の関係に少し似ている。つまり、文句の言い方や、その言われたほうの捉え方が。)、国際的な齟齬が近年取り立たされるようになったのは、やっぱり我々が世界のスタンダードからちょっとずれている部分があるのかな、と。
まあどうして日本が世界のスタンダードに合わせなくてはいけないのか、と言う疑問は分からなくもないんだけどね。
言えることはその方が結局のところ得であり平和である、ってとこですね。
普天間の事なんか確かに今回の問題が起こるまで我々は知りませんでしたが、問題は普天間問題によってアメリカとの関係が悪化することがまずいということであり、日本国民の関心はそこ「しか」ないんですよ。後は対岸の火事なんです。
岩国のときの橋下さんの意見を世論が支持したとき、ああやっぱりそうなんだな、と思いましたもの。ええ。
そりゃ国防の観点から見たら政府とアメリカ軍が一致して拡大を決めた地域の軍備を拡充することは正しい判断だよ。「地域住民の気持ち」なんて関係ないよね。
でも今回アメリカが移転の条件に入れてきたのは「地域住民の同意」でした。
笑えるよね。政府(政権党が変わっても実務やっている人達は代わらないので、彼らの中では色々延長した気分でやっているはずである。)としては「裏切られた」って感じじゃないのかなあ?
僕も確かにこれは「ああいえばこういう」だと思う。
でも基本的に正しいのはアメリカであり、その方針に従った方がうまく行くんだよ。だって、本当にそうなのだもの。
今回もそういうことでまとまっちゃうんでしょうね。
それでもいえる。僕はこんな日本が大好きです。
他の国ならすでにデモの嵐が吹き荒れているに違いないこの状況で、何とか一定の方向に国民全体がまとまろうとする国は、やっぱり他にはないんですよ。
それがちょっと狂っていても。結果的にみんなが少しずつ不幸になったとしても。
それで我慢できちゃうんだから。
でも、やっぱり誰かが責任を取るという形は避けられないでしょうね。
自分で辞めなくても結果は出ることになるでしょう。
…しばらく書いていないと本当に取りとめもないね。
今日はこんなところで。