思い出しました。
カルメン、と言うのは実はcarmen でして、ラテン語で「託宣」を表します。
そして彼女はホセに最後の場面で託宣を突き立てるのです
「あんたの事なんか愛していないわ!」
言ってはならない言葉を吐いたため、カルメンは剣を突き立てられ息絶えるのですが、まさに名前のとおりに生きたわけです。その身のうちにある言葉を吐かずに生きることなし。彼女は人間としてよりも「託宣」として生きる道を選んだのでした。
どうなんだろうね。ここでそれを言ったら刺されるのが明々白々な状況で、それを言ってしまう彼女。まあ、それもまた、生き様。
思い出してよかった。