というか僕の中では基本的に否定的なのですが。
ガッゼッタ・デッロ・スポルト、コリエレ・デッラ・セーラ、レプッブリカ。
最近のイタリアサッカー情報はすべてこの3紙の飛ばし記事なんですよね。俗に言うストーブ・リーグの記事をイタリア人が書いている。
日本においてストーブリーグ関連の記事はほとんど役に立たないし、シーズンに入ってそれらの記事はほとんど間違いであった事が証明されるのがほとんどですが、それはイタリアでも同じです。下馬評どおりの活躍する選手なんていないといっても過言ではない。
にも拘らず6,7月はそれらの、しかも飛ばし記事で、イタリアの記事の場合たいてい白人以外の扱いが悪い事を承知の上で(分かっていないでやっているとすればかなり鈍いと言う事になる)、日本人選手にとって不利な話ばかりそこに書きたてる。
意味があるのかな、と。
中田のころからそうした一連を見ていて、誰の得になっているのかいまいち分からないんですよね。だから読まないんですけど。サッカーの場合近年新しく入った選手の7割はレギュラーになれないのが近年の傾向なので・・・(移籍する選手が多すぎるのがその直接の理由)。しかもレギュラーに入れないでサブで活躍する移籍組ってほとんどいないんですよね。
何が言いたいのかと言うと。
日本の新聞記者が、イタリアの新聞に書かれているのを鵜呑みにして、本田に居場所がないなどと書き立てるのはどういう自虐行為なのかな、と。
監督が変わったらヒエラルキーが変わるのは良くある事ですが、そもそも本田はミハイロビッチとまだ会ってもいないし練習も始まっていないわけです。むしろガッゼッタが「白人ばかり」(いや、本当にひどい。デ・ヨングを除けば全員白人と言って差し支えない)推しているのに違和感を感じて欲しいんですけどね。
マトリとか一昨年見た人は知っていると思いますが、絶対にレギュラーになれないですよ?ボールが来るまで何の仕事もしないんですから。彼を推しているのはガッゼッタの願望であり、イタリア人がうまく行ってほしいから、それだけなのに。
記者本人に自信がないのは分かりますが、ガッゼッタに書いてあることをそのまま訳して自分たちの意見のように書くのは本当にいただけないですね。
日本の新聞でも思ったとおり書いているのですから、海外サッカーについても思ったとおり書けばよいのですよ。「分からない」と言うのも分からなくもないですが、それならばただ「ミランにだれだれが新しく加入した」で十分だと思います。
結局、本田をたたいたほうが売れるから、と言う図式は分かるんですけどね。
ガッゼッタの記事において「そうなのではないか」と言う論調を「そうなのだ」と断言するだけでまったく内容は変わります。しかし飛ばし記事の語尾を変えることが記者としての仕事ならば、記者は要らないのです。
自殺行為だと思いますね。
自分で自分の考えを述べてその成否を自分で確かめないと、先には進めないと思います。そしてそれがあたろうがあたるまいが、一喜一憂しない事ですね。あたったとしてもえらいのは選手であって、それを予言した人間じゃない。
日本のサッカーがこれ以上強くなるためには、自分はこうだと思う、と言うところを見ている側がしっかり持たないとダメだと思います。正直、選手に出来る事が狭まっているのは、そうしたマスコミの態度も原因にあると思います。海外メディアを尊重していると言うよりは、それを隠れ蓑にして自分が意見を言って反駁されるのを避けているようにしか見えません。
それが日本のスポーツ新聞の海外サッカー選手に対してのこの15年の態度であると思います。
予算がなくても意見は言えます。言えば良いんじゃないかな。野球であれだけ的外れな事言っててもみんな新聞買うし読むんですから、サッカーだって読みますよ。
メジャーについてはかなり正しい事書いているのですから、サッカーでそれが出来ないとは夢にも思わないですね。