ドイツのお話。
たとえ今年が生誕250周年だったとしても上演しなくてはならない、と言うことはなかったと思います。そんなことに2000人も入らない会場に150人の警官を呼んで警備に当たらせるなんて無駄をするぐらいなら、最初からやらなければ良かったのだ。まあどうせどっかの団体が金に飽かせてやっているのだろう。
ムハンマドの首、とマスコミがうるさいですが、キリストの首も仏陀の首も出てくるんですよ?音楽がすばらしい分だけにもったいないとはいつも思うのですが、やっぱりテノールのアリアだけをカットして聞かせるのが一番正しいと思います。
ちなみにこのオペラを聴くとグレン・グールドがモーツァルトのことをショパンと並んで「グロテスク」と称していたことの意味が少し分かると思う。グールドは、基本的に血なまぐさいものが苦手だったんだろうね。想像力が強すぎたのだと思います。