のではなく結局何も分かっていないのではないかと思う。
何が不公平かというと古舘伊知郎(こんな漢字だったんですね?知りませんでした)さんと安倍さんが話している最中、野党の党首が横にいない、と言うことだと思うんですよね。片方の言い分しかない以上、マスコミには質問する以上のことは出来ないはずなのですが、本来野党の党首がやるべきツッコミを古舘さんがやっていました。
奇妙な印象。
当然のことなのですがマスコミが与党の党首にいくら質問してもそれは討論にはならないですよね。だって、お互いの社会における役割が違うんですから。方やマスコミ、方や与党党首にしてこの国の首相。まあ、安倍さんにとってはどう転んでも「頑張っていた」印象は与えるので、プラスになることでしょうが。
テレビというメディアを使った政治論争は、この国ではまだまだ未熟なんですね。
マスコミの仕事はあくまで真実を報道することであって、首相にお願い事をする役目をしようと努力している姿は、なにやら「直訴」のようであり、このようなセッティングをしたテレビ局も、それを受けた安倍さんも、いったいどこに行こうとしているのだろうか。
とりあえず、安倍さんが何を言っているのかよく分からなかったのはぼくだけじゃないだろう。あと、安倍さんの画面から見て右に坐っていた人の役割がよく分からなかった。
今回ひとつだけ分かったのは、民主主義とマスコミの関係は微妙だ、と言うことですね。少なくとも、古舘伊知郎さんをぼくらが選んだわけじゃないことを、ぼくらはみんな知っている。