自首した人の言葉。「死刑になりたくなかった」
うーん。
人間の欲について根本的な問いであるがゆえに、考えさせられますね。
時としてもっとも愚かなものの問いが、哲学者のそれに似る。ただ、哲学者は自分の言葉を売る事を好まずに死を選び、愚か者は仲間を売って自らの命を得る。
誰が死すべきなのかは分からない。ただ、哲学者は恐らくもっとも人間らしくなく、愚か者は恐らくもっとも人間らしい。
まあ、なかなかそう、美しくは生きられないものだ。ただ、彼が人を売って得た命を、彼が食いつぶしていく事が無いようにする方法は無いものか。
・・・それが恐らく、もっとも難しいことなのでしょうね。誰にとっても、自分の命を食いつぶさないようにするためには、それなりの努力が必要なことなのだから。
今回の事件は死刑制度の興味深い面を浮き彫りにしたようです。