あのゴールが岡田監督がやりたかったことを一つ明快な形で示していたのに、彼の監督としての力が示せた場面を新聞で記事を書いている人たちが理解できないのだから、本当に困ったものだ。
長友のゴールは二度目は無い。ああした形で切り込んでくる選手がいると言う警戒をもたらすにはいいのかも知れないが、それは内田にも言えたこと。実際、内田は今やああいう形の攻撃は完全に封じられている。
つまり、日本サッカーにおいて戦術サッカーを本当に理解して解説している人が本当に少ないと言うことなんでしょうね。まあ、ミシェル宮澤とセルジオ越後のデュオは個人的には大好きでしたが。残念ながら玉田がゴールしたシーンでの彼らの解説聞けなかったんだよなあ・・・
どうして玉田があの形でフリーになれたのか、そしていかに玉田がそれを冷静に決めたか。この二つを考えると代表として一つの成熟を見せたと言えるのですが。
大久保のゴールも面白かった。あのシーンでどうして相手ディフェンダーが彼のボールをブロックしきらなかったかと言うと、あれがトウキックだったからですね。松木さんがうるさく「あれ、トウキックですよね!」と繰り返していたのだが、なんだか非難しているみたいでした。そのあと越後さんも「時間がなかったんだろうね」とか言っていましたが、二人の間の認識には深い溝を感じたね。
2002年のロナウドのワールドカップでの決勝点もトウキックだった。フォワードには相手の意表もつけることはすごく大事であり、佐藤寿人や巻にいまいちかけているところなので、あれはそういう意味で評価すべきだと思う。
日本のスポーツ新聞はどうも生温い。批判されることを恐れずにガンガン自分が思ったことを書かないと。
ちなみにシリア、起きてたの最後の15分だけでしたね。下手すると日本がカタールで同じようなことになってしまうのか。時差5時間はどう考えても長いよね。何で同じ地区としてあんな遠方まで言って戦わないといかんのだろう?アジアのディヴィジョンの地域設定は明らかに不正だよね。まだ縦に行っても時差のないオーストラリアの方が同じ地区だと感じる。ロシアだって中東よりはこちらのリーグだろうよ。
アラブとアジアを一緒くたにするのは充分馬鹿げているのだから、ロシアとアジアを一緒にしても何も問題ないと思う。むしろロシアのどこがヨーロッパかと。文化もアジアっぽいのにね?
いかん、眠いと話題がどんどんそれて行く。
言いたいことは、この勝ちは次の試合を何も保障しない…あれ?これって岡田さんが言っていたことそのまんまですね。
頼むから代表の監督にマスコミの仕事をさせないでほしいね。そしてマスコミには嬉しげに日本の選手の故障状況を丸裸にして相手メディアに伝えるのをいい加減辞めてほしいです。日本が格下に足をすくわれやすいのは間違いなくスポーツ新聞のせいです。外国のスポーツ新聞では選手が故障してもそれがどのような故障なのか新聞に載ることは無いんですよ?治るまでの時間は書きますが全部嘘っぱちです。
そのいい例がクリスチャン・ロナウド。実際どれくらい怪我していたのか今でもさっぱり分からん。本人が深刻そうにしゃべっていて、結局今季試合に出たらピンピンしている。ラテン系の人たちはこれっぽっちもウソをついているつもりはなく、習慣で大げさに言っているだけなのだ。
情報漏洩をする敵は自分の国に腐るほどいる。これでFIFAランキング40位以内に入っているのだから、かなり良い仕事しているんですよ、日本代表は。
・・・でも、さすがにこの試合負けたら、岡田さん解任、と言う話になるんだろうなあ・・・ここにきて監督交代となったらほとんど可能性はゼロ。せめて、引き分けてほしいですね。
それにしても余裕がない大会だ。最大の原因はやはり、リーグ戦の日程の組み方か。むしろ、カップ戦を一つ減らす時期にすでに来ているのかも知れない。
なくすとすれば、ナビスコカップ、だねえ。
70年代の選手と比べて、今の代表選手は全部で年間1.6倍ぐらいの試合をこなしているのだ。
現在の試合数をこなしたことのない今の偉い人たちには、選手たちの悲鳴はリアルに届かない。
いくらスポーツ医学が発達してもね?人間の体は一つしかないのだから。
中沢と楢崎が同時に怪我をしたことを重く見れない今のリーグは、サッカーの美しさと言うものを本当の意味では理解していない。彼らの美しさを理解していないサッカーファンが多いのは理解しかねる。勝ち負けしか見ていないのではなかろうか。
そのことに危機感を抱いている人は、多いだろうね。
そして、その声は拾われることがない。拾われていたら、5年ぐらい前には問題はもうちょっと緩和されているはず。
やれやれ、ですね。