と聞かれれば、「出たほうが人気が出る」と言う事実があるからなのは間違いない。
じゃあ日本の場合どうなのだろう。
とりあえず北京五輪だけを見ると、人気が出たかどうかはともかく、自分のまず試合を見ないチームの選手の顔と名前が一致した。具体的に言うと荒木と言う選手が素晴らしいことは知っていたが、彼の顔と名前が一致したのは五輪のおかげ。彼が五輪に出ていなければ僕はきっと一生彼が誰だが分からなかったろう。
思うに多くの人にとってそうしたことが起こったはずであり、それだけでも価値があると思う。多くの人に顔と名前を覚えてもらうことは今後野球界で彼らが寄与するために非常に役に立つことであり、これはお金では計算ができないことなんですよ。
だから、辞退した選手はきちっとした理由がない限り「ああ、この選手たちは引退後のことはどうでも良いのね?」と見做す。
そもそも年俸は決してその選手の実力のみに払われているものではないのですが、どうも一球団、明らかにその辺を「踏み外している」チームがあるよね。
自分たちにそんなに魅力がないと思っているのだろうか。俺、岩瀬好きだったけどね。(岩瀬を知っているのはオールスターで見たから。本当にそれ以外では見たことがなかったですハイ。)もう応援できないよ。二度と出たくないなんて。もう、プロ野球辞めれば?と思う。ただ良いゲームがしたいだけならアマチュアで十分だろう?
監督もひどい。責任を選手に押し付けた。こうなると批判は選手に行かざるを得ない。前にも書いたが彼は選手を育てるのがうまいので、何人か使い物にならなくなっても問題ないのだろうけれど。
中日とトヨタって、そういう意味では考え方が酷似する。
地域柄だろうし、あの地域はそれでよいのだろう。広島から見ると、やはりなじめない人は多いんじゃなかろうか。期間従業員6000人解雇。来年3月までの日本における非正規雇用者の解雇の5分の一。それで納得、してるんだよね?すごい地域だとは思う。納得していないのならごめんなさい。僕にはもはやどうしてデモやストライキなどの社会的行動が起こらないのかが良く分からない数字であり、この国はこういう国なんだと理解することによって片目をつぶっている事実です。
とは言ってもマツダも広島だけで派遣を800人切ったけどね?
自動車産業がそもそも終焉が近づいていると言われてかれこれ10年、ある意味必然の流れではあるのだけれど。むしろここまで雇用を吸い上げてきた、と言うアナリストの表現の方が僕の意識にシンクロする。
話を戻して。
星野さんの「ファンが寂しい」という表現は、ちょっと違うような気がする。
国を代表したくない。
それってやっぱ、かっこ悪いよ。国の代表になりたいと思わない人間が、リーグを代表する活躍をして、法外なお金をもらう。(悪いが僕は野球選手に年俸一億以上の価値があるものなど一人もいないと思っている。20年前が適正だった。それは間違いない。)
それは博打うちと何が違うのかね?
甘いと言われても、僕はスポーツに一段上の世界を求めてしまう。
クレメンスじゃないけれど、「一勝いくら」と言う概念は、やっぱり、受け付けないね。
彼の凋落は彼の人生にお似合いだ。その凋落の過程がそこから来たものではないとしても。
やはりそこには尊敬できないものが、ある。
守るべき誇りがなければ。
一流選手なら入団時の契約金だけでも細々とやっていけば一生生きられる環境にいる選手達が、いったい何を守っているのか。
僕にはさっぱり分からない。
夢など要らない、のだろうけれど。
結局「やりたい人でやるのが良い」と言うのが良い帰結なんでしょうけどね。
うむ。
こう考えると星野さんの「寂しい」と言う言葉も、心に沁みますな。
器の小ささ。
それを責めるのは、なんとしても、難しい。