くっそー・・・引き分けを狙いに行った相手に引き分けられるようでは、甘い。
それにしてもピムのサッカーは相変わらずつまらない。あれではワールドカップで上にはいけないだろう。
日本はピンポイントの芸術品のような攻撃を繰り返していたが、ギャンブルは少なかった。絶対に勝たなくてはいけない試合ではなく、しかし絶対に負けてはならない試合だったということでしょうか。しかし、引き分け狙いの引いている相手にギャンブルを全くしないとこういう結果になる。8割がたボールを支配していて、点を取られる!と思ったシーンが一試合で一回も無かったのは評価できる(全く持ってACミランのサッカーそのものです)が、勝てないのでは、ねえ?
遠藤と中村という司令塔とボランチを容易にスウィッチできるペアがいればあそこまで出来るのか、と感心させられた反面、松井が空回りしているのが浮き出ていて、あれなら最初から大久保を入れていた方が良かったのかもしれない。実際松井が外れてからは全体が前に行きやすくなり(それにしても遠藤のシュートが決まらなかったのは悔やまれる。後、長谷部と大久保ははずしたからといって下を向くな、と面と向かって言いたい。彼らはしなくてはいけない仕事はき今日全てしていたのだから。)、勝ってもおかしくない展開までは引きずり込んだのに。
日本は1軍と2軍の差が天と地ほどある。岡田監督の作り方は精神的支柱とその他大勢と言う作り方だから、遠藤と中村が同時にいなくなったら抜け殻のようになるのは先日のバーレーン戦ではっきりと確認された。ぶっちゃけ2人のうちどちらか一人がいれば総崩れになることはないが、二人ともいないともはや同じチームと呼べないものになるようだ。
そういう意味ではアルゼンチンはメッシとリケルメが抜けてもマスチェラーノがいる。ああいう作り方の場合三枚いると、やっぱり嬉しいねえ・・・無理なんだよね、今の日本に二人いるだけでも奇跡に近いもの。
おもしろい、と思ったシーンは腐るほどあった。ただ、点を取るにはもうひとつ押しが要る。相手が同レベルの場合、こじ開けるにはやはり多少のギャンブルはいるんだよね。(ちなみにサッカーが戦術を競うスポーツだとするのならば、今日の試合、日本はオーストラリアに勝っていた。相手がヨーロッパ系のチームだと燃える、と言う悪い癖を日本人は無くさないといけない。もっとも、習っている戦術がヨーロッパのものだから、相手が何を考えているのも分かる、というのも事実なのだけれど。)
オーストラリアの予選最終戦に行ったとき、引き分けを狙わなくても通過でき、かつ勝てれば一位通過、と言う状況にあれば初めてギャンブルに出るかもね。
選手の本能がそこに行かせなかったのも事実であり、しかしこう、後一歩が消化不良な試合ではあった。
選手たちは満足していない。そこが救いのように思える。
力に見合うものを手に入れて欲しい。無意味な謙虚さは、このスポーツには、要らない。