その人が無罪になったとき名誉毀損で訴えられたら確実に負けますよ?判例を見るまでも無いだろう。(どうしても見たければ週刊誌関連で見れば腐るほどあります。最近だと貴乃花の件がそうですね。正しこの場合そもそも裁判自体なかったわけで、彼は容疑者ですらなかったのですが。そう考えるとひでえよな、週刊誌。)
大体取調べ中の人間に関して一国の首相がコメントを、しかも国会でするということ自体、民主主義国家では決してあってはならないことだ。
批判したいのだったら罪が裁かれて刑が確定したときに思う存分すればよかったのだ。それだって決して趣味の良い事じゃない。裁かれて刑に服する時点でその人はすでに代償を支払っている。それに追い討ちをかけるようなマネは居酒屋の酔っ払いならともかく国会の答弁で一国の首相がやることでは決して無い。
しかし小沢さんの反応も面白いなあ・・・企業献金を民主党は一切受け付けない、とか。
もう、完全に彼としては将棋を打っている様な感覚なんだろうね。で、自分は実は玉ではなくて銀将ぐらいの感覚なんだよ。玉は何かというと「民主党」と言う看板そのものなんだなあ・・・もう別に自分が首相になりたいなんてちっとも思っておらず、自民党と言う王将が取れればそれで良いみたいな。
うん?そうなると麻生さんはなんなんだ?彼の行きたいところと違うところに行ってしまうところを見ていると、さしずめ桂馬か、それとも角か。彼は彼で自分のことを王将と思っていないよねえ・・・民主主義政治において現在の日本の何が違和感かと言えば、この点に尽きるのではないか。一応首相って国のリーダーのはずなんだけどなあ・・・そういうルールであると感じたことはここしばらく無いことですね。
まあそう言ったら、中曽根さん以降は誰一人リーダー!と言う感じの人は居なかったけどね?それでうまく行っていた、ということなのか。
でもまあ、ただの中傷合戦(しかもお前のかーちゃんデーベーソ、と言う「根拠の無い(もしくはあったとすればなんと下世話な)昭和の小学生のケンカと同じレベル」とはどういうことだ?彼らは一応この国の第一党と第二党の党首ではなかったのか?僕は夢でも見ているのだろうか?)では済まず、本格的な石が水面に投げられた。これは藪をつついて蛇が出たとしか言いようが無い展開ではなかろうか。
こう言っちゃ本当に不謹慎だが、面白くなってきた。
小沢さんは首相になることは出来ないのかもしれないが、日本の何かを変えることが出来るかも知れない。
首相にはともかく、「首相はこれを言ってはダメです」的アンチョコを今からでも遅くないから持っておくべきだと思う。やっていることに良い事もたくさんあるのだろうし、実際そう感じることも無くは無いですから。
ここから9月まで、繰り返すが言うてはならんと思いながらも、政治とそれに纏わることから目が離せないようになってくるのは間違いないでしょうね。
今日のやり取りは、いろんな意味で「歴史的」(うわー浅薄、とも思うが)だったと、思います。
政局が政策になる。
この言葉、今日に限っては見事に当てはまっていましたね。
ちょっと感心してしまいました。