見てなかったので、試合のことはほとんど何も。失点シーン見て「あ、完全に崩されているな-」ぐらいで。
「隙を突かれた」
とか言っている人も居ましたが、その前のところが崩されているからあんな形でボールが通ってしまうのであって、ああいう崩されて方をした、と言う事はやっぱり「そもそも戦術が間違っている」と言うことになるんだろうね。
本田が入っていなければプレスをかけ続けることが出来た、と中村がインタビューで言っていたけれど、あれは実はサッカー選手として決してやってはいけない批判なんです。
一応彼らの暗黙の了解として
「言いたいことがあったら面と向かって言う」
これを守らない人間は、どのような噛み付かれ方をしても文句は言えないし、普通はこう噛み付かれたら必ず公式で謝罪する。中村はそれもしなかった。
これは守らないと後で必ず問題が起こるし、結局中村俊輔が中学、高校、日本代表、そしてイタリアといじめに遭っていた理由はこれなんだな、と確信に至る。
今回のことで岡田監督は中村俊輔か本田か、と言う選択を取らざるをえず、おそらく彼は中村を取るだろう。現指揮下での本田の代表は次の試合まで、と言う可能性が高い。
森本の陰口も言っていたらしい。彼は今の時点で自分の発言がどれほどの影響力があるかと言うことを全く理解していない。
「イタリアで人種差別があった」
まあそりゃそれに近い事ってのはあるんだが、それはどこの国に言ってもあることであり、今現在イタリアにいる森本がこの言葉によってどれほどの被害を被る可能性があったか(結局森本としては「自分と中村は何の関係もない」と言うことを行動で示すしか無い状況になっている。中村は多分この事態を理解していない)を全然考えずにしゃべっている。
まあ、ここまで来た以上、岡田監督は中村中心で中村と心中するんでしょうね。
彼の周りにはすでに13人ぐらいの選手しか居ない。誰かがこけたらそれで終わりだ。
そう言う意味ではこの10年で最低の状況に追い込まれている。
選手個々の能力は遙かに高くなっているのにね。
陣形とは本来「不測の事態」に最大限の力を持ってして対処するために保つものだ。
前半上がりすぎたサイドバックが足に来て、全体としてのプレスがかけられなくなったところで失点するというのは、近代サッカーでは本来あってはならない失点の仕方。
セルジオ越後も言っていたが、失点はほとんどすべて内田の狙いうちから始まっている。まああれだ。前半走りすぎるから、守備が後半に入ると甘くなるんだよ。昔ブラジルにコンセイソンという同じタイプの選手が居た。彼は結局同じような欠陥を持っていたため代表を去ることとなった。
ディフェンダーとして、上がったことにより足に来てディフェンスが出来なくなるような選手は、やはり問題がある。
しかもそれを前線にいた本田のせいにする中村のしゃべり方は、何かほとんど「教祖」のようなしゃべり方であり、不健康だ。
不健康なのに、それをメディアが指摘できない。
むろん、それは内田だけのせいではない。
前半からハイプレスを仕掛けル繰り返し。
初めて見たときは「スゲー」と思ったが、どうもこの方法はフォワードが足に来てしまい、正確なシュートが打てなくなるらしい。
僕の知っている玉田はシュートはへたくそではない。岡崎もうまい方である。それがシュートがへたくそと言われる。
なぜか?それは走りすぎているからに決まっている。
速筋(早く動くときに使う筋肉。きわめて柔らかい性質を持っている)は体が柔らかくないと反応速度が鈍くなる。(オシムさんがウサギにたとえたのは、ウサギの肉は軟らかいのになぜ襲われたときにあれほど動きが素早いのか、と言う事にも言及している。人間にも同じ事が言えるようです。肉離れを起こさないのはむしろ「筋肉が柔らかいからだ」と言うことを言っていたのだね。疲れた筋肉だと肉離れを起こす。だから彼は「頭を使って走れ」と言っていた。)だが、疲れていると体がは固い。シュートに反応できなくなるのも当然ではないか。
たとえ森本が入っても今の作戦は捨てないだろうから、森本は「動いていない」と言われるか「シュートがへたくそ」と言われる究極の選択をさせられるか、代表を辞退するかの3択しか残っていない。
選手一人一人は身を削るようにしてがんばっている。だが、サッカーの質自体は、時間が経つごとに低くなっている。
中村のFKしかない。そんなものはサッカーと呼べない。
金の鎖は輝かしいけれど、柔軟で繊細だ。だがムダに力を込めると素手でも切れる。
今の日本代表がやっているのは、つまりそう言うことだ。
MFだけは、瞬発力を要求されていない。中村は、そのことに気が付かない。
一度彼にフォワードがディフェンダーをやらせてみれば、その問題点はすぐに分かると思うけどね。
シュートを打つことも出来なければ、止めるために体を入れることも出来ないだろうよ。
スナイデルが打ったシュートを見れば分かるように、勝負は一瞬でついてしまうのだから。
あれを感心しているようでは、日本はワールドカップで一勝も出来ない。
それは今回で、見えてしまった。