うわ、すごい久しぶりなんですね。前のが中村が日本に戻ってくる話なんて。
その後の日本代表の試合はそれなりに本田と中村が同時に機能して良かった、と言う話は書くべきだったのですが、何か忙しくてそのままスルー。サッカーは飽きた飽きたと言いながら、結局今日もアジアチャンピオンズリーグで鹿島が勝つべくして勝った試合が非常に良かったり、まあつまり、やっぱり美しいスポーツなんですよ、サッカーは。ただ単に見ているだけで楽しい、そう言うもの。そう言う意味では野球とはちょっと違うものなんだよね。
あれ…何を書こうとしていたんだったっけ…ああ、核の密約の話か…
新聞でいかにも被爆者が「許せない」と言うことを今更のように言っているように書いていることの方がよほど許せないと思うのは僕だけか?
よほど言葉を額面通り受け取る人でない限り、佐藤さんの時に来ていたらしい、と言う事は広島の人もほとんど全員知っている話で、いわばこれは公然の秘密だったのですが、ここに来て「政治的に」蒸し返されたのは確かに「許せない」と思うんですよね。
だってまあ、一回憤懣やるかたなしと思いながらもやり過ごしてきたものを、今更のごとく掘り返して「悪かったのは前の奴らだ!」と旗を振ってわめいているんですから。もう、馬鹿としか。
沖縄のことも一緒。結局全てはアメリカの合意がなければ成立しないことだ。
もしそうしないのならば安保条約そのものの破棄が行われなくてはいけない。それはそもそもこの国がどの国の傘に入るか(まさか裸一貫で居ようと思っているわけではないだろうね?)という点において180度の方針転換であり、お金がかかることの文句ばかり言っていたはずなのに、これまでとは比較にならないほどのお金がさらに必要となるし、それ以前にそれがすんなり通るとは、とても思えないんだなあ…
問題は全て未来に向けて山積しているのに、昔の問題に関してまるで鬼の首でも取ったかのように喧伝し、かつそれが多くの無党派層にとって、彼らを選んだ理由からはかけ離れている当たり、民主党の方が妄想に関しては自民党より遙かに重症らしい。
だって、今の最大党派がどこって、ぶっちぎりで「無党派」なんですよ。
で、小沢さんの勘違いは、この無党派層が景気の良い話が好きなだけの、ものを考えない人だと思っていることなのではあるまいか。
無党派層は基本的に、ものを考える力がないのではなく、ものを考えるのがイヤだから無党派層なだけでして、それでも自分に関わることだけは非常に敏感な人の集まりなんですよ。
子供予算に関してどうやら長期的に続けるためには高速道路の値段を上げるぐらいしか平等な方向も無いらしいことに漸く気が付いたようで、しかしこの二つは無党派層にとって両方とも必要十分案件なので、どちらかを取るためにどちらかを犠牲にするなんてことは「あり得ない」と言うことを民主党の人達はきっちり理解しているのかしら?
つまり、自分の利益に関わることに関しては「ものすごく考え込んでいる人達」であることを理解しているのかなあ?だって、死活問題なんだもの。人間、生きて行かなくてはいけない、と言う事をどうも小沢さんもきちんと理解していないようだ。
特にうちらの首相など一月1500万ももらってたら、スーパーの特売の時間を待つ「喜び」なんか絶対に分からんよなあ・・・
実現不可能などという無かれ。可能であろうが不可能であろうが、それが願望であり、それが果たされないのならば投票しない、それだけの話だったのであり(だからこそ「無党派層」が民主党を支持していたのであり、彼らは、「自民党不支持者」であったとしても、色々無料化という餌無しではけっして「民主党支持者」ではなかったのだ。そしてそう言う人はまだまだたくさんいる。だから現在の「無党派層41パーセント」という恐ろしい数字はまだまだ増える。)、それに乗ってしまったのだから、それがいかなる火車であろうが、支持を保ちたければこのまま行くしかないのです。
なのにこのまま行くと嘘をつけるほどの悪人も、どうやらあまりいないらしい。これを喜ぶべきか悲しむべきか、もはやどうにもよく分からない。ちなみに一連に関する前原さんの歯切れの悪い答弁は、良い嘘でも悪い嘘でもなく、つまり僕らという存在そのものが内包している矛盾とでも言うしかないものだ。もっと簡単に言うと「楽して生きたいけれど楽になど生きられはしない」という事実が突きつけられているに過ぎない。そもそも高速料金を値上げしたとして、それが全額子供手当に行くかどうかも分からない。何もかもが生煮えのまま喋っている。正直、政治家の発言としては完全に破綻している。
まあ、破綻しているよね。もう見限られ始めているから、内閣支持率は今後民主党の支持率までは間違いなく下がる。分かっていたことですが。
で、ここからどうするか、と言う話をするべきなのですが、それをするどころか、突然意味の分からない過去の話を持ち出して、民主党支持者は喜ぶかも知れませんが、広島市以外の無党派層にとってはこんな事は「どうでも良いランキングワースト10」に確実に入ってくるような話だって分かっていてやっているのかね?
そりゃ僕らには意味のある話ではある。
だが、この話が他の街の人にとってマイナスでしかないことも僕は今までの経験でイヤと言うほど知っている。
ここでインテリぶって「あいつらは間違っていたのだ!」とシェークスピア張りに叫んだところで、観客は白けるばかりなのです。本格派エンタメ見に来てドキュメンタリーを見せられたようなものだ。多くのドキュメンタリー映画が層であるように、そこには未来がない。もしそれが本当にドキュメンタリーならばそこから未来への提言があるはずなのだが、多くの場合そこにおける「実はこうだった」という話はほとんど全て作り話である。(今年のアカデミーを見てクジラ問題が「そうだったのか!」とか思ってしまった人は「じゃあカンガルーはどうよ?」と考えれば分かることだ。ここに起こっていることは単なる相互の不理解である。ちなみにイルカは確かにうまい。残念なことだが、それも事実である。)
近接未来は現在形で語られなくてはならないのに、全て未来形において語られている。それはつまり「実行されない約束」と言うことだ。それは別にイタリア語だけの特徴ではない。(現代のイタリア人が未来形で喋るとき、それは大抵実現されない。日本でも最近、似たようなものだろう。)
それにしても岡田さんはこの半年ほど見ていて、白黒で物事を決着つけようとするのが好きですね?
碁打ちは、普段の生活でそれができないから、せめて遊びの中でそれをやっている。
そう言う意味では小沢さんは碁を打つことによってそう言う欲求を解消できているようだ(井山さんはどうやらとてもうまく彼と引き分けたらしいですね。かなり気に入られていましたね)が、岡田さんも碁でもやってみれば?
今まで僕が見てきた政治家の中では、ブッシュジュニアが一番馬鹿だと思っていましたが、この人、同レベルだと思います。(ん?つまりそれはブッシュジュニアが思っていたよりは良かったと言う事なのか?)
自分よりも馬鹿な人を見つけてつるし上げれば自分が馬鹿と呼ばれないと言う理論で動いているのは分かるんですけれど、本当に行動の原理が似ているなあ、と。
それにしても最近自民党も民主党も、みんな色々言いたい放題ですね。そして、これは誤解なのだが、党のために働こう、と言う人が目立つ人の中にいるとは、テレビを見ていてもあまり感じられない。(そう言う人は身を粉にして動いているので目立たないのは当たり前なのだ。実はこの要求が間違っていることぐらいはさすがの僕も知っている)
だが、サッカーで言うのならば、3ヶ月前の松井は全く使えなかったが、つい先日の松井は輝いていた。だが、彼の動きは完全に「チームのため」でしかなかった。今の日本に欲しいのは、こうしたいぶし銀の活躍であろうか。(ああだから誰も金メダルを取らなかったのね。なんて奥ゆかしい国民でしょう)
彼は言っていた。「目立とう、見せようと思いすぎていた」と。これ、実は、どの分野においても、戦う日本人が陥るべくして陥る穴だと思う。
それこそ舛添さんみたいなしゃべり方をし続けていると、この後に来るのは誰が勝つかではなく「ほぼ」全員が負ける、では無かろうか。このあたりで党首は本来「断固たる態度」で望まなければいけないはずなのだけれど、どうも日本ではそうでもないのかな?アメリカの政治家があんなことを言った日には即日党員除名だ。本人の意志など関係なく。この点、彼ほどあからさまな人は今まで居なかったから…サンプル重視社会日本のデフォルトと言える。
トーナメントのロジックツリーが導き出すのはたった一つの勝者なのは、甲子園を見たことがある人はみんな知っていることですね。
そんな物は、政治とは、呼べないね。でも、現実に行われているサバトは、その様相を呈している。誰も首相を中心にして一丸で働いていると思わない。国とためと言うけれど、方向性が全員違いすぎるのも良いところだ。丸め込んだ方が勝ちという理論も、ねえ…いっそのこと「小沢党」という名前に変えた方が国民にも分かりやすいな。親分が子分を従えてやっているんだから、これで間違っていないだろう。
政治不信。
ここに陥るのは民主制政治の常なのだけれど(なぜなら誰かが発言するとき、事実としてその人の立場においてその人の言っている事はその人にとっていつも正しいからだ。ギリシャ人はみんな正直だからあっという間に国が崩壊してしまった。伊達に紀元前から民主制政治をやっていない。)、それにしても、転がり落ちて行っていると言う印象が強いですね。
夏の選挙まで、国全体が経済問題という現実のシビアなプレッシャーと政治不信という漠然とした不安を同時に抱えて進むらしい。
いずれにせよ、何を考えても社会に反映されないしね。(世間一般にはされると主張されているが、結局声が一番でかい人の言うことを聞くと言う方向性はもはや体質と言えるだろう。トヨタが批判されていることはこの点なのだが、日本でそうじゃない人は生きていけないから、まるでおまえらが生きているのが悪いと言われているような気がするのは当然である。だって、実際、そう言っているのだから。)事実を横目で確認しつつ、たまにこうやってまとめて書き留めて置くことに、意味があるのかは知らないが、自分の考えは一応まとまる。
まあ、そんなこんなで、偉くないぼくらは、毎日丁々発止ですね。
のらりくらりと行きましょう。
うへえ…しばらく書かないと、本当に長くなるねえ…今更消すのもあれなので、アップしちゃいます。付き合ってくれた人は本当にありがとう。