皆さん、読まれたのでしょうか。ぼくはその本の中にある親父ギャグの断片をAmazonのレビューで見て「あ、ゴーストじゃなかったの・・・」とむしろそのことに驚愕している所です。
つまり、今後ポプラ社はAKB的な商法に乗っかっていく、文学を売ることを辞めると言うことになるわけですか。さすがにこういう状況になると、専属契約残っている作家以外は全員逃げていきますよね・・・ポプラ社のために文章を書いていると言うことは小説家ではない、と言う事を端的に表すようになってしまうわけですから・・・
文学というものは本質的には売り物ではなく、人が読みたいと言うから配布している内にメジャーになっていくのが原初の基本であったわけで、音楽もそうですが、情報が氾濫すると結局逆に自力でたどり着くしか方法がないという事実に誰もが気がつくという意味で、これはこれで良いんじゃないでしょうか。
水嶋ヒロという人を応援したい人が買えばよいのだと思います。そして、その文が子どもの作文レベルだとしても、ファンは別に気にしないはずです。AKBのアルバムを買っている人と、その心理は非常に酷似ししている。
ただ、この手の商法って5年続かないんだよね・・・(あれほどの人気を誇ったモーニング娘。の現在を見た上でそれを認められない人はちょっとかわいそうである)ポプラ社としては二匹目の泥鰌を彼や他の人から狙っているのは明らかですが、つまり社員はそのあとの自分の身の振り方を今のうちに検討しておかないと(他の出版社への転職は4月までにやらないと不可能になる可能性大)、本格的に路頭に迷って社長の一人勝ちになってしまいますなあ・・・
個人的には児童文学の分野でそれなりにシュアなものを創って出版してきたポプラ社が、このような形で消滅していくのだろう未来がそこにはっきりと見えると言う事実は、非常に残念ですね。
こういう仕事はアイドル事務所通して外部発注の請負としてやるべきだったんですよ。それだとうまみが少ない、というのは分かりますけれど、出版社はアイドル事務所じゃないんですから・・・
何度も書きますけど、名前や肩書きを前面に出して仕事しちゃダメですよ。あくまで仕事を前面に出して、肩書きや名前は適度に表示しないと・・・その仕事が素晴らしいかどうかは、人が判断するのであって、自分で保証できるものは何もないのですから・・・
近年、全ての分野でそうなってしまっているのは、結局巻き込まれると「花を咲かせ続けていないと評価されない」「花が咲かない自分を偽って居ないと行けない」「花が咲かないときに根を伸ばす事が出来ない」・・・ああ、海老蔵さんは本当は今がチャンスのはずなんですけど、5月にはすぐ出るとか言ってますね・・・それじゃ人を感動させるのは難しいかな・・・面白い素材なんですけどね・・・
本当におもしろければ引っ込んでてもみんな引っ張り出しに来るもんなんですよ。でも、それが分かるのは40という年を意識し始めたぐらいからなんですよね。
今の芸能関係は誰もが生き急いでいる。その姿はたしかに、カゲロウのようだ。