さて、検査の結果が出たのが5月8日。
今日が9月10日だから4ヶ月経ったことになりますね。
前回大騒ぎしたのが「発酵用イーストのアレルギー」でした。ある程度適当に調べて自分では完璧なつもりだったのですが、色々抜けていたので、その中で「マジかよ!」と思ったものをここに報告します。
なによりもまず、「発酵用イーストのアレルギー」で調べても、なかなか思うところに辿り着かない、と言う事はここに強調したい。この書き方で検索すると、個人のブログに行き当たりやすいです。個人のブログは「ぼくがそうですが」自分が体験してヤバイ、と思ったことしか書いてありません。ジェネラルにこう言うことがありうる、と言う事は全然書かれていないため、気が付かずに避けている(もしくは興味を持っていない)食品は記述から漏れます。
その逆に、日本人だからこそ食べるものの+の記述は多いですね。
とりあえず、一発で分かりやすい記述に飛べる検索ワードをここに。
「アンブロシア イーストアレルギー」
これでググると「カンジダに負けない本」というページが一位に来るはずです。(これを直接書けばよい?もしくはリンク張れ?いやいや、検索慣れと言うものは自分で身に着けるべきなのですよ。なぜならこのページが居着かなくなる日もあれば、アンブロシアのページのアドレスが消える可能性もあるのですから)
私は男だからカンジダは関係ない。
そう思われる方も多いと思いますが、カンジダってつまり「キノコ」の菌なので、男性も大量におなかの中に住み着いています。
そう。発酵用イーストってつまり、カンジダの問題であると認識すると、「より健康に生きられる」と言う事を発見したのです。
正確には違うんですよ?ここ、間違えないで下さい。
最初にまず
「サトウキビ」
ぼく自身に関しては、サトウキビのアレルギーがあります。冗談みたいですね。子どもの頃から砂糖は大好物で、毎日口にしない日はなかった(実は有史以来、こんな事が可能になったのは戦後砂糖が大量生産されるようになってからです)ものなのに、今は完全にサヨナラです。
ただでさえサトウキビにアレルギーがあるのに、そこにイーストの問題があると、カンジダが活発化して、そもそもそれを抑える酵素に乏しいのがイーストアレルギーの特徴なので、ダブルに疲れます。ぶっちゃけ、今の生活の中で一番気を付けているのは砂糖と言っても過言ではありません。
和食の店はここまでの経験で全滅です。ほぼすべてに「砂糖」と「醤油」を使っています。毒を食べに行くようなものです。もはや完全に除外ですね。
問題は、なぜかハチミツは大丈夫、と言う事なんですよね。ハチミツには一切アレルギーがないのです。食べても疲れることはありません。
しかし、サツマイモはアレルギーが無いのに食べるとガスが出るから結局使えません。いや、アレルギーは無いはずなのに食べた後につかれる傾向すらあります。この当たり、カンジダの説明を読んでいると「リーキー・ガット・シンドローム」というのに引っかかる部分があり、経験則でもそうなのだからこれはダメなのだ、と思うようになりました。用事がなければ喜んで食べますが、これから歌う、と言うときには嬉しくないと言う事を覚えました。
ここまで何を言っていたかというと、つまり「イーストアレルギーだと糖分そのものが色々危ないよ!」と言う事です。カンジダのエサになってアレルギーを引き起こしているんですね。そしてなぜかぼくの場合ハチミツだけはそれが起こらないようなのです。人体の不思議ですね?
さて、このイーストアレルギー、まずはこの砂糖の摂取におけるアレルギーの不思議を解決してくれたのですが、これだけでは終わりませんでした。
次に
「紅茶」
えー!という感じでしたね。後輩の子に「紅茶って発酵してますよ?」と指摘されて、始めて気が付いたのですが、言われてみると紅茶を飲むと頭がクラクラしてたんですよ。そう言う飲み物なんだと勝手に思ってましたが、指摘されて一切呑まないようになったところ、疲れが一気に減りました。昼食後に何も考えずにアレルギー発覚後も飲み続けていたのですが、なるほど、こんな所にもあるんですな。
因みにこれ、アンブロシアのページに載ってません。同じく「ウーロン茶」と「プーアル茶」も載ってません。と言うか発酵茶、すべて載ってません。お茶と呼ばれるものは発酵して居るものが非常に多いので気を付けて下さい。
次行こう。
「煮干し」
これもねえ・・・考えるとあたりまえなんですよね。乾燥させているのですから。その時点で発酵が進んでいるんですよ。お吸い物には大抵これの成分が入ってます。スープストックは100パーセント酵母エキスが入っているので論外です。
そうだ
「コンソメ」
ビックリしましたね。これには酵母エキスが入っていたのですよ。つまりこれが、インスタントラーメン全滅の原因であり、ファミレスと呼ばれるすべての店でスープが飲めない理由です。アメリカでは「イーストアレルギーの問題でレストランのスープが飲めない」など、1970年のイーストアレルギー・パニック以来の常識(これが理由で当時日本が味噌や醤油を輸出しようとしたところ全面的に禁止措置が降りたのです。このことを輸出業者は未だに恨みに思っているらしいですね)のようです。
コンソメどころか「だしの素」はすべてダメです。なるほど、どこのレストランに行ってもダメだった理由がハッキリしてきました。だしの素を使わない店なんて、今時安いところでは探すのは不可能だからです。
「梅干し」
上位ブロガーが大丈夫、と書いている所があります。嘘です。ダメです。その人が感じてないだけです。ぼくはばっちり出ました。
「キノコ」
そもそもぼくはマッシュルームが3超えており、それでなくても食べる気はゼロに近かったのですが、イーストアレルギーである以上、キノコなどの真菌類は避けた方が健康的に過ごせるようです。
「レーズン」
これが???な所。ほとんど感じません。しかし「ドライフルーツ」は完全にアウトでした。多分、ぼくが普段食べているのはノンシュガーだからなのだと思います。煮干しと同じじゃないか、と思うのですが、煮干しはダメでノンシュガーのレーズンが大丈夫なのは不思議です。
「ベーコン」「ハム」「ソーセージ」
これらもマジかよ!と思いましたね。イタリアに住んでたときに常食してましたよ。一切ダメですね。抜いたら突然元気になったので確実です。燻製されているものはすべてダメですね。つまり「一夜干し」もだめ。「干もの類」はぜんぶNG。
「酢」
これがね、意外と敵なんですよ。マヨネーズは当然避けるとして、ワイン酢、バルサミコも避けないと行けません。結構面倒です。特にワイン酢。見えないですからねえ・・・勝手にかかっている所、ファミレスではほとんどです。
「白ワイン」
何言ってるの?と思われる方は多いでしょうが、イタリア料理は決め手にほぼすべて白ワインを使います。トマト煮などでも使っています。これがイタリアンがほぼ全滅な理由です。
最後に
「チーズ」
ぼくはそもそも乳製品がダメなので頭にすぐに浮かびません。しかし、発酵がダメな人はチーズ全部ダメです。避けましょう。
ごめん。もう一つおまけ
「缶詰」
すべてNG。なぜなら保存されるものにはすべてイーストがつくからです。避けるのは簡単ですが、残念なサヨウナラですね。
ここに列挙されているのが「意外と隠れてて間違って摂取しやすいもの」です。
アンブロシアのページに行くと、そもそも王道として避けなくてはいけないものが全部書いてあります。なぜそれらを書かなかったかというと、それら主食系のものはあまりにも衝撃的(イーストアレルギーの人は大抵製パン用イーストに先に引っかかる。ここにショックを受けない人は少ない。しかしです。キリスト教の聖餐式において古典的にはイーストフリーの物が使われていた事が示すように、イーストアレルギーは2000年前から常識でもあったのです。ではなぜワインが、と言うと、ワインにまで反応するアレルギーが増えたのは、抗生物質が世界中にばらまかれるようになってからのことだからと推測されます。)なので、まず避けるのに問題が無いからです。
つまりここに上げたのは「あまりに意外で気が付いても受け入れにくいもの」「大丈夫だと思ってたのにやっぱりダメでガッカリなもの」です。
因みにこの「イースト・アレルギー」現在ではアメリカ人の35パーセントがそうであると推測されています。ぼくはこの数字にダウトです。アンブロシアにデータ検査を依頼した人の35パーセントがイーストアレルギーだった、というのは本当の事でしょうが、そもそもアレルギーがある人しかアンブロシアに検体おくるのであり、統計学を駆使して出した数字にしても、どうもランダムから来た数字とは思えない。
それでもです。「可能性として、人類の3分の1ほどがイーストアレルギーであるという仮定も成り立つ」という事実はここに存在します。
笑っちゃう話ですが、ぼくはこの話を聞いて少しホッとしましたね。なーんだ、人類の3分の1の一人なんだ。何も悲劇じゃないんじゃない?とか思っちゃました。
なんにせよこの「イーストアレルギー」、前述の通り1970年代のアメリカにおいてパニックを引き起こした発見だったのです。今でもキムチのことでアメリカ中が騒いでますが、あれの問題もかつての日本の味噌と醤油に似ています。ただ、どうなんでしょう?どうも話を聞いていると味噌や醤油よりも問題がそれているような?日本だと、キムチがアメリカで弾かれようとしている理由がイーストアレルギーに起因している、という話をすると、かつて醤油やソースや味噌が弾かれた理由が同様であった、という話が蒸し返されるのが問題なのでしょうかね?
因みに当時日本では、アメリカ発の新食生活としてサラダにレモンとオリーブオイルと塩をかけて食べる提案が非常にはやり、しかし結局それだけでは物足りないと言う事になり現在主流のマヨネーズ主体のドレッシングに変わってしまったという話がありますが、アメリカでそうしたサラダ、特に地中海式料理が強調されるようになった理由はどうやらイーストアレルギーが起因になっていたようです。日本では理由はともかく流行ったものだけが輸入され、結局定着しなかった(と言ってもイタリアンの多くは地中海式料理から来ているので共通点は多い。白ワインとチーズさえ使わなければ・・・)わけだ。
このイーストアレルギー、特に20世紀になってそれが顕著になったのですが、人類がずっと抱えていた問題でもあったようです。
特徴を列挙。
「朝起きられない人」
「食べている時以外元気じゃない人」
「食べたらいつもぼーっとしている人」
「疲れやすい人」
「手がいつも荒れているひと」
「イライラしている人」
「怒りっぽい人」
「鬱」
「いつも胃腸に問題を抱えている人」
「記憶力が子どもの頃と比べて明らかに散漫な人」
「さっき言われたことを思い出せない人」
「人の話が頭に入りにくい人」
「がさつな人」
「大雑把な人」
「挙動不審の人」
「突然攻撃的になる人」
「躁鬱など、心身喪失」
フフフ・・・こうやって書いているとかつての自分そのものじゃないか。冗談では無く、アメリカのyeast allergyで検索されるページをザザッとみて、こうした報告がマジメになされています。
英語が読める人ならぼくのページ読むよりアメリカの立派な医者の方々が書かれているちゃんとした報告書がこの検索ワードで五万と出ますので、そちらを精読してみるのも面白いと思います。ぼくは最初のトップ20くらいで「全部書いていること同じ」という結論に達したのでそれ以上は読んでませんが、「発酵用イーストのアレルギー」が一般に「イーストアレルギー」で括られて離されている事を発見できたのが検査から3ヶ月半という始末ですから、ぼくのページもそんなに役立たずではないと思います。
そう、イーストアレルギーって日本では「皮膚の炎症」「痔、性器などの炎症」「喉の炎症」ばかりが個人で語られていますが、実は一番最初に顕著に行きやすいのって「脳」だそうですよ。
これ、別にぼくが思った事じゃなくて、英語で書かれているアレルギーのページに大抵のっています。詳しい話は医者じゃないので知りませんが、上位でこれだけ語られるという事は鉄板なのでしょう。
この4ヶ月で明らかに言える事は、アレルギー除去食をすると、ストレスに明らかに強くなります。涙が出るようなことがあっても下を向かないようになります。よに語られる「サバイバル力」の本質は、こう言うところにあると思います。それ自体は技術ではないですよね。
上記の中から3つでも当てはまると可能性が高いので、アレルギーチェックをしてみるべきだと思いますね。
で、実際にめでたく(???)イーストアレルギーだった人は、「これから何を食べて生きていけばいいの!?」
と言う事になるでしょうから、ぼくからの提案もこれからちょくちょく書いていこうかと思います。
と言っても、一人で作ってるとなかなかアイデアが浮かばないですね。先月は母と一緒に行動していることが多かったので必然的にいっしょにメニューを色々考えましたが、まあ二人だといろいろ出てくるんですよこれが。
母もパンイーストアレルギーだったのですが、それまで洗い場で手が切れて大変だったのが、パンを生活から除去したところこの3ヶ月で(ぼくより一月遅いですから)全く指が切れなくなったそうです。後、いっしょに生活して確信したのですが、以前より物覚えが良くなり物忘れが無くなりました。いわば別人です。
因みにぼくも指に関しては酷い荒れようで、特に掌がグチャグチャに向ける状態が7,8年続いていたのですが、一切でなくなりました。もう、これだけでビックリです。先日皮膚科に行ったら「訝られ」ました(笑)除去食したと言ったらそれこそ半信半疑ものです。日本のお医者さんはアレルギー検査を知らなすぎるのかなあ、とすら思ってしまいました。IgGアレルギーチェックそのものが日本の病院で正式にやっているところがほとんど無いからですね。保険対象外だからです。
なぜ保険対象外か?それはアメリカが開発したものだからでしょうね。日本に利益が入ってこないんですよ。しかし日本のアレルギー科がそれに変わる優秀な検査法を開発していない以上、何らかの形で病院での一般化はすべきだと思うんですけどね。
ぼくの場合、まさに地獄から地上に這い出してきたような心境なのですが、お医者さんにそのことを言っても「そう、良かったね?」だけですから。自分が今まで薬だけを与えてきた状況から患者が介抱されたのに、その不思議について勉強しようとしないのは面白いですね。医者という仕事は本当に良いなあ、と思いました。自分の家族に医者が多いからこそ言いますが、「アメリカ開発だから僕らには関係ない」という態度はダメだと思います。治らないと知っていて言うのは虚しいですが、言わざるを得ないですね、そう言う体質の問題。
現状のこの国において、こうやって言えば言うほど自分が追い込まれるのは分っているのですが、まさに風車に向かうドン・キホーテのような心境なのだろうね。喩えキチガイ扱いされてのたれ死にしようとも、私は彼のように生きるのだろう。
閑話休題。
まずはその中の代表的なものとして、まず「スパゲッティのソースで疲れ果てないために」という所から行こうかと。
「瓶詰めトマトソース」、ダメなんですよ。イーストアレルギーがダメな人は、そもそも保存したものがダメなので、「缶詰のトマト」もサヨウナラなのです!あれ?これ、今本格的に気が付いたな。道理でカレー作ったら調子が悪くなるはずだ。
ぼく自身、白ワインもトマト缶も使わないパスタなんて、今までの自己流の手足をもがれたようなものとか最初思っていたのですが、ちゃんと救世主が現れました。
その名もルクエ。昔からぼくのページに付き合ってくださっている奇特な方にはおなじみのものですね。
いいかげん今の話が長すぎるにも程があるので、またそのソースの作り方ついては別の話で。
私には関係ない?でもまあ、人類の3分の1に関係あると仮定して話をしているのだとすれば、案外いつか関係あるかも知れませんから。
皆さんの誤解と違って、私の食生活はそれはそれで凄くおいしいのだ、と言う事を話していこうと思います。それがきっと誰かのおいしいに繋がるのだと信じて。
チボー家の人々におけるジャックや、ブッデンブローク家の人々におけるクリスチアンのような人間であったこのぼくではありますが。
ライ麦畑で摑まえよう。
それくらいのことはぼくでも出来ると思うのです。
追記
その後もう一つありえねー、と言うものを発見したので追記。
「豆腐」
これ、日本のどのサイトにも書いてないですね・・・イギリスやアメリカのサイトでは必ず書いてあるので、今までほとんど自覚なかったのですが、気にしてみると、ありますね・・・しかも即日に出てます。時間としては食べて1時間ほど後で、かつ24時間を過ぎるとほぼ消えるのであまり気にしてなかったのですね・・・
何で気が付くかというと、声が重たくなるからなんですよね。以前はほとんど気にしてなかったのですが、最近は声が重たくなるとそれが全ての症状の前兆だと言うことに気がつき始めまして・・・ある意味正常に戻ってきている証拠なんですよね。悪くなった時にすぐに気が付けるわけですから。
具体的には朝起きるのがとても辛くなる、と言うのが決定打。これが起こった日は前日に必ず食べてはいけないものを食べている。前兆は自分の喉で感じているわけです。これはぼくが喉をいつも使っているからからなんですけどね。本当に歌えなくなるので・・・
「果物の皮、すべて」
あー、これ、今日英語のサイトで読み直して、どうやらそれくらい徹底しないとダメらしいと言うことが分かったので追記。しかし、トマトの皮はさすがに面倒・・・取ってないですね。どうやら糖度が非常に高いものの皮ほどイースト菌が付着している率が高いようですね。「熟れたものは特に」と書いてました。要はほっといてもお酒が出来てしまう程糖度が高いものの皮は全部ダメそうですね。具体的には「リンゴ、レモン、ブドウ、モモ」あたりが積極的に引っかかるようです。
そろそろお気づきの方も多いでしょうが、ぼくのイーストアレルギーの知識は9割方英語のページから引用してます。日本語だとぼく自身がそうであるように、散文的なんですよね・・・ガシッとまずサンプルを列挙しているところは例のアンブロシアのページくらい。そこで豆腐は指摘されてなかった。自分の体がリトマス試験紙なので、サンプル量が多い英語のページは日本語のページより重宝しますね・・・
イーストアレルギー自体は辛くも何ともないのですが(なにせ自分にとって悪いものが何かを知っていると言う事は、むしろ闘いやすいと言うだけの話であり、今までより遙かに良い)、周りに気を使わせてしまうのがあれですねえ・・・
自分の健康にとって良いものが、その人にとっておいしいものなんですよ。ゲームだと思ってれば大して辛くないんですなこれが。一つだけ思うのが、コーヒーアレルギーでなくて良かったな、と。紅茶がダメだった以上、コーヒーまでダメだと本当に大変でした。時々カフェインは大事なのです・・・