???な文ですね、ここだけ切り取ると。
小学生のころからの付き合いだった同級生にズボンを下ろされたら、どんな気分なんだろうね?とりあえず学校としては二人が仲良しだったことからふざけあったこととしてスルーしてしまったのだろう。
自殺って、突発的なものなんですよね。たいした理由がなくても勢いがつくとしてしまうもの。
これは確かに厳密にはいじめ、という言葉に当てはめることは出来ない、もっと何か深い「人間としての尊厳」を傷つけられたことへの抗議にも似た。
しかしいずれにせよこの事実を学校が遺族側に事故後すぐ報告していなかったのは、やましいところがあったのだろう。
べつにね、いじめかどうか、ということはどうでも良いんですよ。ただ、それが人としてやっていい行為か否か、それぐらいの判断は出来るでしょう?
あなた、友達にいきなり自分のズボン下ろされたらどうします?冗談で済ませますか?
とりあえず僕なら間違いなく一発は相手を殴るね。一発で済めばいいけど。そんな奴は友達ならなおさら矯正しなくてはいけない。出来ればの話だけれど。
つまりしちゃいけないのよ、そんなこと。
中学生、というのは非常に微妙な年頃だ。性に対する興味も当然旺盛であり(この辺が、僕らのころとすでに違う。僕らのころは確かにあったが、今ほどではなかったような気がする。当たり前か。目の前にある情報が一桁の雑誌と無限大のインターネットじゃね。)それが異性に向けられることが出来ないゆえに同性に行くことがままある。(おお、夏目漱石のこころ、と同じことを書いてしまっている。微妙に笑えない)
このごろのインターネットによる情報の洪水の一部である同世代の自殺という選択肢に触発されて、こうしたちょっとした引き金で突然自分の人生に終止符を打つ子が後を絶たないのは、なかなかどうして止められない流れですね。なぜならたいていの記事は大手新聞社でありこれを閲覧禁止にするのは不可能だから。
しかし日本全国で一日平均80人を超える自殺者の中からこうして小学生から高校生までの死だけが連日報道されるのは、果たしてこれまでなかったからなのかそれとも単にネタとして皆が食いつくからか。どうもそこらへんが素人なので分からない。
いずれにせよ学校関係者の発言は、気が動転していたでは済まされないものが多いと思いつつも同情はする。多分自分が同じ立場にいたら???な発言をするに違いないから。
人を思いやろうとするときに人がとる行動は、他の人にとって不可解なことがままある。ただ、こうした問題に対処するためのルーチンワークがほとんどない、つまり「なにをもっていじめとするか」のハードルの設定が高すぎる(まあ、このハードルと判断の対象の比較自体はルーチンワークに当たるのだが、結果的にこれにより「すべていじめではないかも」というところに持っていけるようにしている意思は見逃せない)のは事なかれ主義以外の何者でもなく、とりあえず教育委員会の「これがいじめである」の基準だと破綻は目の前にあるなあ、と第三者からは見える。
具体的な制度の改革など、時代に沿ったことを考えないと、どんどん人に優しくない国になっていくのだろうね。
とりあえず、この学校のこの発言は個人と学校の責任問題についての発言であり、じゃあ具体的に遺族へのフォローはどうだったのかなあと、それはそれで発言してほしい、もしくは報道されなかっただけかもね。
まあ、これで友達に自殺された方はされた方で溜まったものではないとは思う。ぶっちゃけ、周りの人に言われてそれもありか、ぐらいののりでやったに過ぎないは分かりきっているから。
人一人が死んだことへの責任なんて、誰も背負えない。それは分かります。しかしね。やっぱり最低限の義務として自殺する前の経過ぐらいは、葬式あげる前にして欲しかったなあ、と多分お坊さんも思ったのではなかろうか。
供養のしようもないのです。ホント。