いやね、さっきまで2時間ガシガシプログラムを打ってて思ったんですけど。
結婚ってのはみんなが笑いあえるような家庭を築くためにしたい、という願望を251年前に生まれた作曲家も死ぬ間際に思っていたんだなあ、と思いました。
正確には死ぬ4年前なんですけど、モーツァルトって死ぬ前の5年の間、常に自分の死を意識して曲を書いているんですよね。きっと周りの事情がそうさせたに違いない。父の死だけが理由とは、とても思えないのです。
こんな大作曲家が平凡な暖かい家庭生活を夢見ていたという事実が、人間と言うものの営みを考えさせる。
豪華な結婚も貧相な結婚もない。あるのは、暖かい家庭とそうでない家庭、そこに政略や経済事情が加味されるに過ぎない。
結婚生活。そこにある漠然とした憧れと現実との乖離の埋め合わせ。
みんな幸せであって欲しい。そんな無茶な、しかし無垢なるモーツァルトの願い。それがこの作品。