まあつまり、今のイタリアのような状態になるのですね?
それよりも、年を取ったらすることが無い、と絶望するお年寄りが何故この国にはこれほど多いのか、ということを論議すべきなんですよ。イタリアで老人が自殺するなんて話、まず聞きません。
葬式を教会で挙げてもらえないこと。
これだけのことで年取ってからの自殺って相当無くなるものなんですよ。イタリアにおいて教会で葬式を挙げられない、ということとは親戚一族にとってこの上ない迷惑なので、彼らはこれを恥とします。イタリア人にだって恥の概念はあるんですよ、ええ。
ちなみにイタリアの老人は毎日近所のバール(つまり喫茶店)でえんえんと同じ話を繰り返します。あれも自殺を防ぐ効果的方法のひとつです。老人介護施設も大事ですが、健康な人が堂々と時間をつぶせる場所があることも大事なことのひとつです。
イタリアの老人は世界一元気だ。日本はあの国のそうした美点をもっと取り入れるべきだと思います。
いちいち悲観的になろうとすること自体、現代を生き抜くにおいて正しい知恵と思われない。来るがままに捉えたいですね。