意味があったのだろうか?アメリカが残ったとしても具体的な数値目標は何も決定されませんでしたね。もっとも、口先だけの偽善が無かったことには多少の希望が持てます。
しかし、夢想的であったとしても、現実的という言葉からは程遠い終わり方でした。アメリカは恐らく自分の国にハリケーンが年に一回直撃でもしない限り具体的なことは何もやらないでしょう。
人間はマイナスに向かっての努力をすることが出来ない生き物だ。それは歴史が雄弁に物語っている。ゆえに、プラスの展開を見せつつ(つまりせめて経済的な成長と物質的豊かさを世界が共有しつつ)二酸化炭素を減らそうという、ちょっと考えただけで頭が痛くなるような問題をアメリカから世界は突きつけられている。イヤ、むしろ日本はこの考え方と実はいっしょなのだろう。
実際にそんなことが起こりうるとすれば、人類は何か別の生物に進化しているのではなかろうか。それぐらい、かつて人類の歴史史上起こらなかったことの実現を、アメリカは求めている。
結局のところ、ことを真剣に考えているのは、実際に甚大な被害が出ている発展途上国と、自分の国の貴族の邸宅が全滅の危機に瀕してるドイツぐらいだ。
この話がどこかに僕らを連れて行くか、と聞かれると分からない。しかし、これは考えると世界が見えてくる問題だ。そのためだけにも、このことについて考えるのは悪いことではないと思う。