「東大の鈴木真二教授によると、もし、高度400キロ・メートルの国際宇宙ステーションから進行方向と逆向きに打ち出せば、地球を何周もした後に、大気が濃くなってくる高度150キロ・メートル付近から鳥の羽が舞うように滑空し、燃え尽きることなく地球に戻れるはずだという。」
良いね。こういう話、大好き。ちなみに紙は200度の熱まで耐えることができる特殊なものを使うんだそうだ。微妙に紙じゃないね、それ。でも、好きです。こういう実験。
質量が軽ければ抵抗が少ないからその分戻れる可能性があるわけだ。人間なら確実に燃え尽きる。じゃあ、そういう材質で出来た生命体が居たら・・・
つまり、SFと言うものはこういう発想で作られるんだよね。だから、SFを否定する人って総じて夢が無い。
98パーセントの真実に2パーセントの嘘を交えたものが本当の嘘。なぜならば人はそれにだまされるからだ。
SFとはつまりだまされてみる行為に他ならない。それはあくまで夢を見るため。
そういう意味で不思議の国のアリスは立派なSFです。(数学のフィクション、という意味ではMFだが。サイエンスの語源は「知識」なので、そう考えると世の中の全ての物語はSFなんだよね)
東大の先生方はこうした戯言とは別に、立派にサイエンス・ノン・フィクションを追求していただきたいですね。