リチャード・ギアがこのタイミングで北京五輪へのボイコットを呼びかけているのは、これ以上なく胡散臭い。極度に強い政治の臭いがする。
まるでこのタイミングを待ってましたと言わんばかりの。
最近映画俳優がこうしたことに首を突っ込むのがかなり当たり前のようになってきている。
事情を知っている人間でもしょっちゅう引用を間違える今の時代。
むしろネットの普及でその引用がすぐに訂正を求められると言うべきなのかもしれない。
おもうにこれからの時代、発言はすべて書面で、と言うことにすればどうだろう。
即座に答えていればどんな人間でも失言は必ず出る。とりあえず今のマスコミが求めている几帳面さはもはや政治のレベルとかけ離れており、単なる揚げ足取りにすら聞こえる。
しかし、僕自身今まで自分で毎回書いては調べてみて、ぜんぜん勘違いだったことがたくさんあって、これが不思議なことに嘘八百を並べ立てているときほどキーボードは軽やかに叩かれているという事実がある。
これらの話をまとめたら立派なフィクションの本ができるのは間違いない。今度一回自分の嘘知識をもとに書いてみようか。
・・・難しいかもね。知識は一回修正が入ると間違ったものは淘汰される。無駄な情報が多いと脳が疲れるからだ。
話を戻すと。
こういうみんなが群がっていきやすい対象が発言をするのは非常に見ていて危うい。
やっていることは小泉元首相とあまり変わらないので、強く言えないのだけれど。
ホウキ頭が突拍子もない発言をするのは現代社会のデフォルトなのか。
いずれにせよ、一連の発言の数々があながち的を得ていないとも言えないからデマゴーグになりやすい。
これからテレビに出る人間は、こうした事実を踏まえて発言しないと、後で自分の人生に後悔することになりかねない。
しかし、ギアの一連の発言には、明らかな政治的意図がある。
彼は大統領にでもなりたいのだろうか。
いまいち真意を量りかねる。