設置場所が決まったようです。渋谷か。まあ、妥当ですね。
第二次世界大戦という狂気の時代。
しかし、その当時の話を読むと、ちょっとしたボタンの掛け違いが続いただけで起こってしまった戦争であることが分かる。
皆、きわめて冷静にその破壊の車輪の下敷きになるべく走り出していく。
それは力と力の対話。正義と言う名の暴力。エンドレスに続く正義の応酬。
そして、明日への神話。
人間が人間に対して鈍感になってきている今、その神話は確かに人類に対する警告の意味を成すものとして語り継がれるべき断片だと思う。
それは、なぜ起こったかではなく、なぜ二度と繰り返してはいけないのか、と言うこと。
作品よりも、タイトルのセンスに引かれる作品です。
芸術作品は時に一万の言葉よりも意味をなすときがある。誰かにとってこの作品がそうであったのなら、それはこの作品にとって喜ばしいことでしょう。
忘れてはいけない。
いつ思い出しても、厳しいメッセージだ。