厄払いでもしたら良いんではなかろうか。
体を張ってでも止めろ、というのが基本方針のサッカーなので、けが人続出は予想できるのですが、それにしてもまだ始まってもいないのに、ねえ?呼ばれても来れない、そもそも練習に来れないではどうしようもないよなあ・・・
まあ、普通に戦うと思うんですよ。結構高い確率で勝てるとは思う。大体どういうサッカーを岡田さんがするかも分かるし。
しかし、なぜこうも胸が高鳴らないのか。
とりあえずバーレーン戦を見てみないと何も言えないだろうが。
いずれにせよ、今野と阿部をミッドフィルダーとして登録しておきながら、ディフェンダーとしてカウントしているのは、納得が行かない。
あと、山瀬のミッドフィルダー登録も、よく分からない。
イタリアのデルピエロがミッドフィルダーに登録されているとすれば同じ現象。デルピエロは自分がフォワードで登録されることに異常なまでにこだわっていたのだし、山瀬もこだわるべきだ。
まあ、トッティが代表で結局なんだったのか、と言う質問は答えにくいのだが。
前の方に瞬発力の高いフォワードがいれば彼のパスは文字どおり「キラー」になるのだが、2006年当時イタリア代表にはそのタイプのフォワードはいなかった。「いたっけ?」というぐらい影が薄かったのは、あれほどの選手にして大変残念なことだった。
トーニが前ならフィードが正確なピルロの方が輝く。ラッキーゴールを生み出す力はインザーギに、執念をボールに載せたのはデルピエロ。つぶされそうになっても前を向いて絶妙のパスを出す力はカモラネージ。
トッティは・・・正直、影となっていた。相手選手をひきつけては倒される。普段のイメージと全く違うのは見ていて痛々しかった。
あれがあの代表での彼の役割だったし、彼はそれが分かっていて、しかもこれからイタリア代表に出る限りあのポジションしかないことも分かったから、代表を引退したのだ。
サッカーと言うスポーツは一人でやるものではないことが良く分かったのがドイツワールドカップ。中田英寿も大の字になって泣こうと言うものだ。くしくも同じタイプの選手が全く機能しなかったのことは運命の皮肉か、それとも時代の流れか。
少なくともトッティは優れた監督の下、自分の役目をまっとうできた。中田に絶望があったとすれば、それは100年の歴史の差そのものに他ならない。
それでもクラブでプレーし続けてチャンピオンズリーグで結果を残しつつあるトッティは、やはり尊敬されるべき選手だとは思います。
話を戻すと。
ポリヴァレンテであることは(つーかこのラテン語は定着したのか?「多層の価値がある」と言う意味です)分かるが、本質的に監督がどちらで捕らえているのかを見ると、どうも登録がおかしいことからすでに何かが間違っているような気がする。
今年は広島の選手は呼ばれる心配はほとんどないから良いかもしれないが、それにしてもけが人が出まくることが今の時点でこれほど危惧される代表は,おそらくこれから先ないだろうね。
恐らく選手が怪我することを怒るのは今の時点ではチームのサポーターだけだ。
この状況では、まだまだ本物とはいえない。
本当は、ヨーロッパのスポーツ新聞みたく、怪我ごとに記者たちが糾弾していかないと、本質的な体質は変わらないのだけれど。
果たして日本がそこまで行くのかは、はなはだ・・・いやいや、希望を捨ててはいけない。
美しいサッカーを、期待します。
・・・政治じゃないとこういうあいまいな表現が許される不思議。