なーんか受ける印象が似ているよね。
僕はあの頃・・・大学、2年か?違った、卒業した年だ。1999年。
どうでも良いが僕の東京の印象は、試験の合格発表を見に行った時に乗った日比谷線が次の日に地下鉄サリン事件にあったり、この池袋の事件も東急ハンズに前の日に買い物に行っていたから「へー、一日違いで事件にあったりあわなかったりするものだね?」、とあまり良いものではなかった。
こういう事件って本人の中ではかなり整理が付いているのだけれど、その展開される論理ってほかの人にとっては突拍子も無い公理の上に成り立っているので、理不尽に聞こえるんだよね。
「殺してみたいから殺した」
そもそも戦争で人を殺した経験がある人がほとんど居ない国だとショッキングな発言ですが、典型的なPTSDであり、そんなに珍しい発言ではないことはアメリカの軍関係の精神科の先生たちが証明している。
今調べたらさすがにこの池袋の事件の犯人は死刑が確定したらしい。事件が社会に与えたショックを考えると、この国では当然すぎる判決かもしれない。
それにしても。
指名手配中の犯人が丸刈りにしていたら警戒していた捜査員が8人ぐらいいても駅ではぜんぜん防ぎきらないよなあ・・・広島駅の規模と考えてもせめて50人はいないと。
アメリカだったらこうした犯人がうろついているとなると駅周辺含めて200人ぐらいで「狩り」をするのだが、日本の警察にはそういう習慣は無いのだろうね。
しかし、今後アメリカ方式の犯人狩り出し方が定着する方向に行くのは間違いないと思う。
なんでこの方法がうまく行くかというと。
やっぱりね、犯人も心のどこかで早く捕まえて欲しい、と思っているものなんですよ。で、追っかけている人数が多いと、派手に逃げ回ってつかまってやる、と言う気分が高まるのだ。それでバーっとでて来てつかまる。意外とこういうパターンが多い。
計画的犯罪を犯した人間は見つからないように行動するから人数増やしてもほとんど意味ないですが、こういう愉快犯は(もっとも池袋のあれを愉快犯と呼ぶのはちと辛いものがある。家庭の背景が超ハードだからだ。他の呼び名は・・・興味本位?やっぱり、愉快犯の方がわかり良い。)捕まえて欲しい、と言う心理があることを忘れてはいけない。
マスコミは8人が変装を見抜けなかったことを批判しているが、どっちかと言うと批判されるべきなのはその捜査人数が異常に手薄だ、ということなのでしょう。
人手不足なのかね?
どうやっても8人じゃ、防げなかったと思います。
だから、変装を分からなかったのは捜査員の落ち度とマスコミが言うのに対して「あなたは知り合いが髪型を変えて歩いているのを街中で見かけて、すぐその人だといつでも分かるのですか?」と言う質問をぶつけるべきだ。
そこで「分かる」と言う記者は、たぶん知り合いが少ないだろう。
それもサムいね。