中国でチベット僧30人が、カメラに向かってしゃべっている人間が「すべてやらせだ」と訴えたらしい。
言わないでもこっちはそんなことは全部分かっている。
しかし、あの国を見ていると不思議な気分になりますね。
言ってみればアメリカのネイティブインディアンの居住区が全く荒らされないままに残っていたようなものであり、それを中国が今抑えにかかっているのは、どこか200年前のアメリカのおける虐殺と重なる。
でもまあ、アメリカももしそのネイティブインディアン虐殺の報道を目の当たりにしていればそれが不当であることは理解したのでしょうが。
空に鳥が飛ぶように人が生きることを求める地上最後の地域。
恐らく、中国人だってそこに郷愁を感じないわけではないのだ。でなければとうの昔に全部壊して近代的なビルを建てて、服装も中華人民共和国風にしていたことだろう。
そんなことはいつだって出来たのだ。
でもね。やっぱり、時代が時代。
アメリカだって多かれ少なかれやっているし、彼らが全面的にそれを否定できる立場に無いことも分かってはいるけれど。
ちょっと、こういう、ライブで明るみに出る規制は、いただけないですね。
しかし。
たとえ彼らが独立したからと言って、押し寄せる文化の波を受け入れないで住むことがあるだろうか。
かつてアメリカに蹂躙されてそこから立ち上がり受け入れて63年後の現代、この国に生きる人間としては、はなはだ疑問が残る。