山本化学工業。
何か、ダメな日本の象徴のような話になるつつある今回の水着問題。代表選手の半分はすでにスピード社の水着を使うことを決定したようだ。
試す期間が長いこと、一番完成されていること、山本化学工業の言い分を大企業3社が聞いていないことがばれて不信感が広がったこと。
ダメダメですな。
日本人として最高のシナリオは、中小企業の意見を取り入れて、山本化学工業の繊維を使ったオーストラリア製の水着を参考に、全体にバランスよく水着を作る努力を3社がすることだったのですが、どうも間に合わなかったようです。
アニメの合体ロボじゃないんだからね。渡された繊維を切り貼りして自分のところのオリジナリティーを主張したものの、実際の選手の意見は聞かなかった。選手の間に不信感が生まれても、それは3社の責任であり、もうどうしようもないのだろう。
これで日本人選手が勝ったとしても、日本の企業が協力し合えずに代表選手にそっぽを向かれたという歴史的事実が残る。
何か一つの終焉を見たような気分ですな。
「チームワーク」とは何か。
90年代前半から日本が完全に忘れ去ったこの言葉。はたしてこの国が取り戻すことはあるのか。いや、取り戻さなくてはいけないのだが。
長沼さんに笑われないように、頑張らないといけないです。