つまりまだ解決していないようですね。
地元の人間とも交流が深い、言葉をしゃべることもできる人間を拉致したというのはやはり、タリバンがもはやなりふり構っていられないところまで追い詰められてきていると見て良いのでしょうか。
ゲリラ戦は結局のところ地域住民の協力が不可欠であり、その関係を自分たちから壊してでも仲間を取り返したかったのか、それとも単に4人のアホが先走ったのか。
紛争地帯で働くワーカーを日本のボランティアと同一視している人も多くいますが、僕の知る限り彼ほどの年数居るともはやなくてはならない人の一人になっているはずです。帰るに帰れないという感じ。それを馬鹿と呼ぶのは人として生きる年数がまだ足りないからなのか、身体と思考を切り離すことができると過信しているのか。その人がなぜ生きているかなど、その人にすら分からないだろうに。すべての言葉は行動の後に付いてくる。そしてそれが説明しきれているわけでは決して無い。
お金ですぐには解決しない問題なので、日本としては痛いところです。これ、アフガニスタン政府に日本政府がお金払っても、またはタリバンに日本政府がお金払っても、解放されないと思う。アフガン政府がタリバンに彼らの仲間を返すか、彼が死ぬか。犯人側の要求はそれですから。
いずれにせよアフガンにおいて、タリバンはもはや完全に悪の組織になり下がってしまいつつあるようですね。
ゲリラ組織が地域の安定を作っている部分はこうした地域には少なからずある。そうした中、現地人同士のにらみ合いの中に生まれたトラブルの交渉のネタに、アフガンそのもののために働いていた日本人が捕らわれるというのは、本当に頭の痛い話ですねえ・・・
前から思っているのですが、いっそのこと国を分けてしまうことはできないんですかねえ・・・どう見ても違う部族が無理やり固まっている地域に見える。日本人と生活文化習慣が非常に酷似する村もあるらしい。民族的には一つのルーツだそうです。
紛争地域に行く人=バカ、という図式を頭に持っている人はやっぱり勉強しないといけないと思う。
それで解決できるのなら、あの人たちはあそこにはいないと思うよ。