つまり二枚舌では自分は命を懸けられない、と言うことを難しく長々と書いたと言うことなんですかね?
サムライとは単純でありたいと思うものだ。その点は深く理解する。
ところが自衛隊空幕長ほどの地位となると政治家としての資質が求められるということもある。彼にはそれが皆無だった。そして本人がそれを悪いことだと少しも思っていない。
これは、やはりまずいと思う。
あと、「元首相が二人も自分の発言を支持している」というコメントは「俺の後ろにはやくざがついている」と言うのとほとんど趣旨が変わらないことを彼は知っているだろうか?
まだ「私には私を支持してくれる多くの自衛隊の人々がいる」の方が説得力があったし、そもそも彼がすべきだったのは自衛隊員の鼓舞であったはずであり、かえって組織を不安に陥れたことは害悪でしかなかった。
以上を総合すると「落第」という評価を下すしかないですね。
論文と言うものに意味があるとすれば「他の意見の反駁を許す」ことにあり、彼はそれを「許さない」と言っている以上(許していれば辞職したはずですね。)、それは論文ですらない。ただの落書き。
改めて証人喚問して、退職を取り消してクビ、退職金取り消しが正しい判断です。だって、こんな発言して一憶とかもらってるんでしょ?訳が分からないですよ。国民を不安に陥れて政府を窮地に追い込んで一億。
問題は自民党がそれをやり切るかですね。下手すると森さんに全部振って来られる可能性がある。十分今でもジリ貧ですが、このタイミングで追い詰められたら今度こそ自民党はレームダックとなるでしょう。すでになっているという話もなくはないですが。
逆に民主党としては危険を顧みずにことを運べるかで評価が分かれてくるだろうね。なーんとなく、民主党にもたくさんいると思うんだな、同じような意見の人が。
ちなみに「うやむやに」で一番被害をこうむるのは間違いなく自民党だと思います。
しかし、こうやってみるとパウエルはやはり頭良かったんだよね。シュバルツコップはアホだった。日本がアメリカの15年後を追いかけ続けている事実を考えると、ちょうどこのタイミングで彼が飛ばされたのは後者と強く印象が重なる。
それにしても日本の「自民党対民主党」の図がアメリカの「共和党対民主党」と完全に重なるようになってきたのは、やっぱり時代の流れでもあるんでしょうか。社会の二分化、強者対弱者の図ができると、そこにおけるブレークスルーは政党間における「小さい政府対大きい政府」の論戦となり、弱者にとって必要とされるのが「大きい政府」と言うことになるのでしょうね。
分かりやすく言うと、政府が何もしなければ、アメリカ型資本主義だけだと強者の総取りになる、と言うこと。それを防ぐために「大きな政府」が介入して、現状の日本でいえば公共事業を増やして、一般企業から切り離された派遣社員の人達によって増えた失業率の改善を図る必要がある。
いわゆる「ケインズ」型経済学ですね。
ちなみに「ケインズ」と「ケインジアン」は全く違うものだ。おそらく今後日本の新聞はこれを間違い続ける。考えただけで頭が痛い。
ここ10年、驚くべきことにアメリカの金持ちどもは「強者の総取り」を「アメリカンドリーム」と言っていたらしい。共和党は負けるべくして選挙に負けたと思う。
マスコミが「大きな政府」に誘導しているともあながち言い難い。アメリカ型資本主義は社会の二極化になだれ込ませる傾向があるというのがバランスの取れた見方なのだろう。
現状で見ると民主党の方がより「大きい政府」を主張しており(ちなみに今の政府は「中くらいの政府」ですね。)、現在の日本社会のバランスを見るとそちらのほうに国民全体が傾いているという分析は、間違っていないように見えます。
残念なのは僕を含めてほとんどの人は自民党と民主党の違いが分からない、と言うことですが。
各々の思考が俎上に上がることが少ないこの国で、政党が変わった時点でどのような「変革」をするのか読めないという不安材料が民主党には常に付きまとう。それを払しょくするためにはテレビで繰り返し党首討論をしなくてはいけないのですが、しないよね?もっとも、それをしなかったから今まで自民党で持ってきたともいえるのですが。
何が正しいなんて、ね?あとはノリで決まっちゃうんじゃないのかなあ・・・麻生さんは年末に解散するか、しなけりゃ来年の夏ですかね?
個人的には年末でやるのが一番正しいと思います。
今のままでは、国会運営、出来ないよね。
この現実は、1ヶ月後には鮮明に見えていることでしょう。