あー、もう。予想通りだね。結果ゼロ、どころかマイナスだよ。
最後の最後でブッシュが共和党の人気取りのためだけにテロ国家指定を消したところで「まあこんなもんだよなブッシュ」と思ったのは僕だけではないはず。むしろ斎木さんが全く引かなかったことが今回は日本にとって一番納得がいく方向になったことはやはり喜ぶべきことなんでしょう。少なくとも最悪の方には行かなかった。ケグァンは今のあの国の情勢を見る限り何を言われてもサンプルの採取については首を縦に振らないことはアメリカの方も分かっていたはずであり、最初から交渉つぶしを狙っていたとしか思えないその態度は、今後交渉すること自体の意味自体、疑問符が残る形となったね。
テフロン大統領2世であるオバマ(初代はレーガンです、断っておくと。さらに注釈をつけると傷つかない人、失言しても人気が落ちない人のことを言います。誰かと反対、という言い方もできなくはないですが、最近テレビで見ると気の毒になるほど疲れたご様子なので、その表現はあれかと)が今後どのように切り盛りするか、それともそもそもこの問題をもはやアメリカは関知しない、という方向性になるのか。この点、来年度(つまり1月初旬から)以降、しばらく要注目なのでしょうね。
あまり期待しません。
国情が現在超不安定である北朝鮮がそもそも交渉が出来ないのは明白であり、冷却期間が必要と言いながら、タイムリミットも迫っているんだよねえ・・・
ここから日本からはイニシアチブの取りよう(せいぜい経済制裁の一層の強化ぐらいか。もうすでにやっているし)がないので、こちらからは八方塞がりという印象が否めない。
打つ手がない、ということは北朝鮮以外の五カ国すべてが感じたことだろうね。
交渉という奴は国が安定して初めてできるものだ。自分の国が不安定であることを材料に交渉するということ自体不自然であることは誰もが分かっていたことであり、やっぱりうまくいかなかった、としか言いようがないですね。
しかも、アメリカが飴と鞭のうち、鞭を取り下げるタイミングを完全に誤った。
対外的な人気取りのためだけにやっていた感のある交渉であるが故に、最後のポカがそれを裏付けて、すべてが白けた。
そんな印象を受けます。
本当にあの国の核を無くしたかったのか。
ここを疑ってはいけないのでしょうが、やはり疑わざるを、得ないよ。少なくともその点において、交渉の失敗の原因はアメリカにあった。
今後の判断材料にしてほしいですね。